おくりびとが世界で一番いい映画だと思う理由

おくりびとアカデミー賞外国語映画賞を受賞した。これは、おくりびとが世界で一番いい映画として認められたということだと思う。しかし、海外で一番の評価を受けたおくりびとは、必ずしも日本でヒットしたわけではない。ヒットしなかった理由こそが、私がおくりびとを世界で一番いい映画だと思う理由である。
映画がヒットためには以下の項目が関係する。

  • キャスト
  • 監督
  • 話題性
  • 宣伝
  • ストーリー

ヒットする映画は上記項目のトータルで判断されるべきだろう。しかし、上記の4項目(キャスト・監督・話題性・宣伝)は国内の映画を判断する基準でしかない。それは日本・アメリカ関係なく言えることである。アカデミー賞においては、アメリカ国内の映画は上記トータルで判断されるので必ずしもストーリーだけで判断されるわけではない。
外国映画賞はアメリカ国内や日本国内の映画の判断基準は適用されない。適用される基準はストーリだけというとても中立的な判断基準が残ることとなる。ストーリーと言っても国内映画を判断する基準と外国映画を判断する基準とは異なる。外国人がストーリーを判断する際の基準は以下の2つになる。

  • 文化を飛び越えた普遍的なストーリー
  • その国の文化ありきのストーリー

おくりびとは死という普遍的なテーマを題材にしており、かつ、日本という国の死に対する考え方を紹介したストーリーになる。これら2つを兼ね備え、かつアメリカで評価されたおくりびとは世界で一番いい映画だ言える。
ちなみに、私はおくりびとはまだ見ていない。これを機会に、中立的な立場で世界一の映画を楽しんでみたいと思う。