Cappuccino7βを使ってみた

最近、マイブームのCappuccino。普通にリリースされているCappuccino6ではバグがあったり、試したい機能がなかったりするので、7βを使ってみた。
7βを使ってみるためには、7βのソースをダウンロードし、ビルドする必要がある。

ビルド環境

ビルドした環境は以下。

Cappuccino7βをビルドするためには以下の環境が必要になる。

  • gems
  • java1.5
  • gcc

私の環境には、gemsとjavaが入っていなかったので、これらは別途インストールする必要があった。
gemsは、tgzファイルをネットで取得し、展開し、インストール完了。
javaはwww.java.comから1.5を取得。取得ページに記載されている手順に沿って、javaをインストール。

Cappuccinoのビルド

7βを以下から取得し、展開。
http://cappuccino.org/discuss/2009/03/26/cappuccino-07-beta/
展開したフォルダでrakeと打つと、ビルドが始まるはずなのだが・・・エラーでこける。
いろいろ調べてみると、irbが必要とのこと。ということで、irbyumでインストール(yum install irb)。プロキシサーバを経由しないと外に出れない人は環境変数PROXY_HTTPにプロキシサーバサーバを指定しておく必要がある。ここで少しはまる。
再度、rakeと打つと更にエラー。どうも、ビルド時にjavaで例外が発生している模様。使われているjavaのバージョンを見てみると、はじめから入っていた/usr/binに置いてあった1.4のバイナリが使われていた。最新のjavaを使うために、/usr/java/default/binをPATHに追加。
再々度、rake!ようやくビルドが開始された。数分待って、無事ビルドが完了。できあがったファイルをCappuccino6のものと入れ替えると、あっさり動いた。
dupplicateなメソッドを使っていると、ログ画面が自動的に立ち上がり、それを教えてくれるようになっているようだ。若干、指摘されたdupplicateなメソッドと、動きが違っているところを少し修正してあげると、正常に動き出した。

気になるCappccino7βの中身

ざっと、AppKitの中のファイルを見てみると、前から欲しかったCPTableViewが存在している!さっそく、使ってみようと思う。
いろいろ、見ていると、アプリの雛形を作ってくれるcappというツールがあることがわかった。ビルドしたときにcappが出来ていたので、使ってみたところ、rlwrapがないと怒られ、何も起きない。仕方なしに、rlwrapを取得し、展開、インストール。rake cleanを実行し、再度、rake。これで、ようやくcappも使えるようになった。うん、確かに、雛形ができている。
あと、一番、気になるのが、Interface Builderで作ったnibが使えるという点。これも試してみよう。

最後に

最新のLinux環境を持っていれば、rake一発なんだろうけど、ビルド環境を整のえるのに以外と時間がかかった。時間がもったいないので、はじめからCappuccinoのページにビルド済みのものも置いといてもらえると助かると思ったりする。
とか思っていたら、こんなページがあったので、参考までに紹介。
http://gist.github.com/83700
http://cappuccinocasts.com/2009/03/23/5-playing-with-cappuccino-07b/
Cappuccino6は使ってるとバグが結構ある。ネットで調べると、最新版では解決しているとあるが、今まで、7βを使えなかったので、その恩恵を得ることができなかった。今回、7β導入してみると、だいぶ、バグが修正されている。しかも、機能も増えている。これから試す人は、無駄なバグが減っているCappuccino7βがお勧め。