ジョブズ引退は嘘

ジョブズがAppleのCEOを引退したが、本当に引退したと言えるのだろうか。
Appleはジョブズなしでやっていかなければならないが、そのような体制を作るのは困難だと思う。
なぜなら、まだジョブズはこれからも口を出すに違いないから。ジョブズは新Appleの方針に間違いなく口を出す。自分が作ったものがむちゃくちゃにされていくのをジョブズが黙ってみていられる訳がない。
そのときAppleはジョブズの意見を無視できるだろうか。おそらく無理だろう。これができなければ、ジョブズがAppleを引退したということにはならない。
Appleがジョブズの顔色を伺うような体制になると、現場がちぐはぐになり、今のAppleのスピードは失われるだろう。Appleの価値が失われる原因になりかねない。
普通に考えると、ジョブズが生きている間はジョブズの声を聞かない体制を作ることは難しい。それでもAppleは生きていかなければならない。普通の会社に戻らなければならない。
ではどうすればよいか。
Appleはジョブズを完全に断ち切るところからはじめなければならない。ジョブズを完全にAppleから追い出さなければならない。スカリーのときのように。
これができなければ、本質的なジョブズ引退という意味にはならない。