巧みなCM

パッソのCM で中里依紗が一人芝居で「むむまっふぁ」「むむまっは」なる言葉を発する。「むむまっふぁ」って何だ?車の中で運転席の彼が助手席の彼女の膝に寝るような仕草をしている。この仕草に何か関係ある?
前回のCMでは青森弁をフランス語風にしゃべっていたので、今回も青森弁かと思い、調べてみる。
予想通り、「むむまっふぁ」は沖縄の方言で「膝枕」のことだった。「むむ」は「もも」、「まっふぁ」が「まくら」。言われてみれば、なんとなく言葉のニュアンスは分かる。
パッソ的には膝枕できるくらい運転席と助手席の間がフラットである、ということを主張したいんだろうな。
このシリーズは地方の言葉を使っているというからくりを知った人は面白く見れるけど、そうでない人はどうなんだろうか。意味不明のCMにしか見えないと思う。
恐らく、ターゲットとする層がそれを調べる能力のある人に絞り、なんらかの手段で調べることにより、「単なる車のCM」から「TOYOTAのパッソのCM」へと意識が変換される。更に、口コミによる「あれって何?」という広がりが、2次的な広告効果を産む。巧みな戦術だ。
兎にも角にも、遊び心満載のCMだ。こういうCMを流して、視聴者の反応を見て、次を考えるという時代になってきたことを痛感させられる。
次あたりはどこの方言でCMをするのかな?想像するのも楽しい。既に、2CHあたりでスレが立ってたりして。TOYOTAの思うつぼだけど。