twitterが流行っている理由

twitterが流行る理由には大きく2つの観点がある。
一つ目はライフログという観点。2つ目は検索という観点。
まずは、一つ目のライフログという観点。twitterはブログと違って、「一文書くだけ」でよいというお手軽さがよい。ブログならタイトルを考えるだけでも時間がかかるところだが、twitterならブログのタイトルを書くよりも、さらにお手軽に書けばよい。
書く内容に論理性は関係なく、感性だけがあればよい。自分のライフログを残したいだけであれば、これで十分である。このような利用形態が認められているところがtwitterが流行る一つの理由だろう。
二つ目は検索という観点。そもそも人々はコンピュータを利用する上で圧倒的に便利な機能の一つに検索という機能がある。
インターネット時代になり、人々は世界中の情報にアクセスできるようになった。今まで、なかなか入手できなかった情報が入手できるようになった。
しかし、どこかにある欲しい情報を入手するには多大の努力が必要であった。これを解消してくれたのがGoogleGoogleが提供する良質な検索エンジンの登場によって、欲しい情報が簡単に入手できるようになった。
「モノ」の検索はGoogleによって、比較的、簡単に入手できるようになった。しかし、まだ、十分ではない。また、起きている「コト」に関してはGoogle検索エンジンではまだ十分に検索できるとは言えない。
twitterはこの「モノ」と「コト」を効果的に検索することを可能にしている。
まずは、twitterによる「モノ」の検索について。例えば、欲しい家電があるとする。この家電についてGoogleで調べることはたやすい。しかし、Googleで検索した結果に書かれている情報をどのように自分へのフィードバックにするかには努力と経験を必要とする場合が多い。これを解消する一つの方法がリコメンドだ。Amazonのリコメンドが代表的な例である。ある本を買うと、その本を購入した人が購入した違う本を「オススメ」として教えてくれる。自分と似た趣味の人が購入した本なので、参考になる場合多い。
「オススメ」して欲しいモノは本だけではない。レストラン、アミューズメントパーク、パワースポット、魚釣りのポイント、などなど様々である。
Google検索エンジンでは十分ではなかった「モノ」に関する「オススメ」の検索が可能になるのがtwitterなのである。自分がフォローしている人が「オススメ」するモノであれば、自分が欲しいモノに近い可能性が高い、と考えられる。
次に、twitterによる「コト」の検索について。コトというのは、ナウの情報だ。例えば、いつも来る時間に電車が来ないとする。このようなとき、電車がこない理由を調べる手段がない。つまり、今、この時に、この場所で欲しい情報を簡単に入手することができない、訳である。
twitterだとこの「コト」に関する情報を簡単に入手することができる。twitterのタイムラインと呼ばれるログには時間軸が新しいものほど上に並ぶ。電車が来ない駅名を入れれば、同じような状況の人が考えたことがtwitterのタイムラインに流れる。書き込まれた時間を見れば、いつから電車が来ないのかがわかる。検索範囲を路線にすれば、どの区間が止まっているのかがわかる。また、すでに電車が来ない理由を調べている人がいて、その情報が書かれていることもあるこれはtwitterがもたらす「リアルタイム性」のよさだ。twitterを利用すれば、我々は起きている「コト」をリアルタイムに共感することができる。
twitterはお手軽にライフログを綴ることができる。また、Googleでは検索しきれない「モノ」「コト」の検索が可能となる。これがtwitterが流行っている理由である。